IT系の資格取得についての意味
IT系の分野の学習をしていると意識することがあります。
それは「資格の取得」です。
しかしながらIT系の資格は資格を持っていなくても普通に仕事が務まります。
この点に関して、看護師や美容師などの考え方とは異なります。
IT系の資格取得について意味があるのか?
について私の主観をお伝えすると
- 基本情報くらいは取っておけ
- 未経験&20代後半とかの転職希望者は最低限の資格くらいは取っておけ
- Sler系の会社なら、取る事によるメリットが多少ある
- web系の会社なら、資格よりも自分のスキルを磨いたほうが良い
- 資格取得は総じて、勉強時間に対しての見返りが少ない
といったところです。
この理由に関して 私の体験談をもとにご紹介いたします。
私のIT資格と職歴について
こんな感じです(^_^;)
IT資格に関しては自分なりにまぁまぁ頑張ってきた方ではあると思います。
23歳 専門学校入学
・基本情報技術者取得
・OCJ-P取得
25歳 新卒としてSler系のIT企業へ入社
・応用情報技術者取得
・ORACLE Master Bronze取得
・ORACLE Master Silver取得
・OJC-WC取得
28歳 web系のIT企業へ転職
31歳 現在に至る
・25歳でIT業界未経験からのキャリアをスタート
・難易度がそこそこ高い資格を20代半ばから取得している
就職活動時にIT資格を持っていたことについて
私の就職活動時のIT資格の状況は
・OCJ-P
の2つの資格を持っていて
25歳で専門学校卒業との状態で就職活動を行いました。
この点での資格は少しメリットがありました。
やはり企業の面接官からの評価は少し良くなります。
そのため、就職活動を有利に進めることができたと感じています。
しかしながら、
私が入社した会社については「資格が無くても入社出来ていた」と思います 笑
なぜならば他に入社してくる新卒の人たちがそうだったからです。(全く資格もなく、文系の大学生とかも普通にいました。)
しかしながら、年齢が20代後半~ならば最低限の資格は無いと厳しいとのことですし、今の私も同感です。(採用担当者が話してました)
資格取得と就職活動に関してメリットはありながらも、
資格取得に費やした勉強時間ほど見返りが合ったかと問われると、
「勉強時間とは釣り合わない」です。
といった目標があるのならば
学生にとって資格取得は少しは意味のある学習になるでしょう。
・資格は新卒採用において有利にはなるが決定打にはならない。
・話せるネタにはなるので、プラスのひと押しにはなる。
Sler系のIT企業へ入社後とIT資格について
私は新卒にしてはかなり多くのIT資格を持っている状態で入社をしました。
そして入社後、1~2年程度で
・ORACLE Silver
・OCJ-WC
の3つの資格を取得しました。
また、この会社は資格取得に掛かる費用を会社負担で行ってくれる会社でした。
このときに資格を取得したメリットとしてはこんな感じ。
- 周りに人たちから『努力が出来る人』と思われる
- (ほんの少しだけ)人事考課で有利になった
- (少しだけだが)一時金が貰えた(2,3万円程度)
会社自体が積極的に資格取得を促している会社だったので
恩恵はそこそこありました。
しかしながら、「勉強時間と受けた恩恵はあまりコスパは良くない」といったところでした。
給料も著しく上がるわけでは無かったですし、(月給は1000円くらい上がりました)
貰えた一時金も2,3万円程度です。
しかし1つの資格を取得するための勉強時間は、
1日2時間の勉強を2,3ヶ月ほど行っていました。
結論としては
やはり「資格取得の意味はあったが、コスパは良くない」と言った印象でした。
・金銭的に少し有利に働くがコスパはあまり良くない。
web系のIT企業へ転職後とIT資格について
転職した企業が自社でB to C向けのwebサービスを展開している会社です。
ちなみに、転職理由は前職での給与が低かったためです(あんなに沢山資格とったのに!)
この自社開発を行っている会社がITエンジニアに求めるものは「自社製品の開発する力」でした。
そのため、IT系の資格を持っていても何も優遇はされない状態です。
このような会社では資格を持っていてもあまりメリットは無いと言えるでしょう。
資格取得を通して勉強したことはある程度活かすことはできますが、何度も当記事でお伝えしている通り「資格取得の勉強と実務に活かせる部分はコスパが悪い」と言ったところ。
そしてこの頃から私は資格取得を行わなくなりました。
ちなみにこの会社で4年ほど努めている期間に年収は200万円ほど上がりました。
その間、資格は1つも取得していません。 笑
ちなみにこのときは年収600万円ほどです。
・資格取得はゼロでも結果を出せば給料は上がった。
・当時の年齢的が30歳ほどでキャリア的に、資格より実績が明確に出てくる状態である。
フリーランスとして独立後とIT資格について
web系の自社開発企業を退職して独立後のお話です。
クライアントさんと面談することが増えたのですが、ここで資格のことを聞かれたりすることはほぼありません(笑)
面接官の人たちが感心があるのは、「今までどのようなサービスを作ってきたか」です。
資格に関して話す場面をあげるとしたら
経歴を1から話すときに私から「学生時代は資格取得に励んでいて応用情報まで取得したりはしていました(ドヤ)」と話すくらいです。(笑)
フリーランスはやはり実績を評価されるため
今後、私はIT資格を取ることは無いと思います。
ちなみにこのときは年収900万円程度です。
・面接官は資格にはほぼ関心がない。関心があるのは実績。
・資格に関して、話のネタに1分程度なら話すくらい。
【番外編】IT資格がもたらすスキルUPについて
資格勉強を通して自分のスキルが上がるか否かについては
「多少のスキルや知識量が上がるが、学習時間には見合わない」と言ったところです。
資格の勉強をする時間に充てるより、
手を動かしてプログラミングを行ってみたり、作ってみたいサービスを模範して作って見たりしたほうが絶対に生産能力が高い人材になれます。
しかしながら、全ての資格が全く意味無いのかと言われるとそんなことはありません。
IT資格の代表的な資格である「基本情報技術者」に関しては
ざっくりとした最低限のIT知識を得ることができるので
スキルUPの観点ならば悪くは無い資格ではあります。
「基本情報技術者」を例えるならば
・八百屋で働く人が「野菜を勉強」する
・バーで働く人が「お酒を勉強」する
・ITエンジニアになる人が「基本情報技術者試験の勉強」をする
と言ったような雰囲気です。
そのため基本情報の資格だけは最低限取っておいたほうが良い資格ではあります。
・基本情報は、ある程度の見返りがある資格。
IT資格についての意味は?の総括
私の主観での総括になります。
資格取得で得した事もそこそこありました。
しかし何度も記載している通り、
「勉強時間に対する恩恵が少ない」と言ったところです。
この勉強時間を別な時間に当てていたら
全く違ったITエンジニアになっていたんだろうなぁと感じます。
なので
「資格取得よりやりたいことが沢山ある!」って人なら資格取得は最小限に
「キャリアアップをしたいけど、何をすればよいかわからない」って人ならある程度勉強してみるのは良いのかな?
と言ったところですね。
皆様も良いキャリアを築いてくださいね。
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